プリンター

DocuWare Printer を使用すると、アプリケーション (MS Word、ERP など) から直接ドキュメントを印刷し、長期アーカイブ用の PDF/A 形式で DocuWare 4 ファイルキャビネットや文書トレイに直接保存できます。プリンターリストから DocuWare Printer を選択し、印刷コマンドを入力します。

DocuWare Printer で印刷できるページ数は、ドキュメントあたりのテキスト量によって異なります。DocuWare Printer は印刷ジョブごとに最大 10,000 枚のドキュメントページを印刷して保存します。

DocuWare Printer は PDF を生成するため、PDF 形式のドキュメントは印刷しないでください。ドキュメントの処理や以降のレイアウトに問題が発生する可能性があります。

DocuWare Control を使用したプリンター

DocuWare Printer のドキュメント処理は、DocuWare Control フォントを使用することで、アプリケーション (ERP、MS Word など) から直接制御することができます。これを行うには、ドキュメントまたはドキュメントテンプレートの DocuWare Control フォントにテキストコマンドを記述します。任意のフォーマット、フォントサイズ、色を使用できます。コマンドは、当該のドキュメントが DocuWare にインポートされる場合に実行されます。テキストコマンドによって当該ドキュメントに実行するプリンターシステム設定一式を選択できます。もう一つの方法として、例えば特定の場所でドキュメントを分割するなど、DocuWare Printer の機能性に従って個々のコマンドを追加することができます。ドキュメントの DocuWare Control コマンドが認識されると、ドキュメントの識別ステップは通常、スキップされます。

DocuWare Control (DWControl.ttf) フォントは、DocuWare Desktop Apps をインストールすることで自動的にインストールされます。DocuWare Control コマンドはこのフォントでのみ記述できます。それらはページの最上部または最下部のような、ドキュメントの空白の領域におかれます。

個別のコマンドはそれぞれ簡単な シンタックスのタブの一部です。

シンタックス

タグ構造

コマンドを使用する場合、特定の構造のタグにそれを挿入します。タグを作成する際には次のルールにご注意ください。

  1. 各タグは次の文字列で始まる必要があります。
    <dwControl:

  2. この後、コマンドはスペースなしで続きます。ドキュメントを分割する場合は、次のようになります。
    NewDocument

  3. タグは次の文字で終了します。
    />

ドキュメントを分割するタグ全体は次のようになります。
<dwControl:NewDocument/>

属性

ほとんどのコマンドは属性を使用して詳細を追加する必要があります。例えば、SelectConfiguration にはシステム設定の名前を入力する必要があります。この場合、タグは次のように拡張します:

  1. 最初に属性を入力します。この例では name の後に実文字が続きます。
    <dwControl:SelectConfiguration name=

  2. 次に属性値を入力します。この場合はシステム設定の名前になります。値は単一引用符または二重引用符で囲みます。上記で説明したように、タグは /> で終了します。
    <dwControl:SelectConfiguration name="Invoices"/>

文字

タグに使用する文字については、次の点に注意してください。

  • 文字列「<dwControl:」はパラメータ値内で使用できません。

  • 単一引用符内で単一引用符は使用できません。ただし、二重引用符は使用できます。

  • 二重引用符内で二重引用符は使用できません。単一引用符は使用できます。

DocuWare Control に関する詳細情報

言語と地域を定義する

数値フィールドについて、次のテーブルには言語と該当する国/地域の略語が含まれています。

略語

言語 – 国/地域

af

アフリカーンス語

af-ZA

アフリカーンス語 - 南アフリカ

sq

アルバニア語

sq-AL

アルバニア語 – アルバニア

ar

アラビア語

ar-DZ

アラビア語 – アルジェリア

ar-BH

アラビア語 – バーレーン

ar-EG

アラビア語 – エジプト

ar-IQ

アラビア語 – イラク

ar-JO

アラビア語 – ヨルダン

ar-KW

アラビア語 – クウェート

ar-LB

アラビア語 – レバノン

ar-LY

アラビア語 – リビア

ar-MA

アラビア語 – モロッコ

ar-OM

アラビア語 – オマーン

ar-QA

アラビア語 – カタール

ar-SA

アラビア語 – サウジアラビア

ar-SY

アラビア語 – シリア

ar-TN

アラビア語 – チュニジア

ar-AE

アラビア語 – アラブ首長国連邦

ar-YE

アラビア語 – イエメン

hy

アルメニア語

hy-AM

アルメニア語 – アルメニア

az

アゼルバイジャン語

az-AZ-Cyrl

アゼルバイジャン語 (キリル) – アゼルバイジャン

az-AZ-Latn

アゼルバイジャン語 (ラテン) – アゼルバイジャン

eu

バスク語

eu-ES

バスク語 – バスク国家

be

ベラルーシ語

be-BY

ベラルーシ語 – ベラルーシ

bg

ブルガリア語

bg-BG

ブルガリア語 – ブルガリア

ca

カタルーニャ語

ca-ES

カタルニア語 – カタルニア

zh-HK

中国語 – 香港 (特別行政区)

zh-MO

中国語 – マカオ (特別行政区)

zh-CN

中国語 – 中国

zh-CHS

中国語 (簡体字)

zh-SG

中国語 – シンガポール

zh-TW

中国語 – 台湾

zh-CHT

中国語 (繁体字)

hr

クロアチア語

hr-HR

クロアチア語 – クロアチア

cs

チェコ語

cs-CZ

チェコ語 – チェコ共和国

da

デンマーク語

da-DK

デンマーク語 – デンマーク

div

ディベヒ語

div-MV

ディベヒ語 – モルディブ

nl

オランダ語

nl-BE

オランダ語 – ベルギー

nl-NL

オランダ語 – オランダ

en

英語

en-AU

英語 – オーストラリア

en-BZ

英語 – ベリーズ

en-CA

英語 - カナダ

en-CB

英語 - カリブ海

en-IE

英語 - アイルランド

en-JM

英語 - ジャマイカ

en-NZ

英語 - ニュージーランド

en-PH

英語 - フィリピン

en-ZA

英語 - 南アフリカ

en-TT

英語 - トリニダード・トバゴ

en-GB

英語 - イギリス

en-US

英語 - アメリカ合衆国

en-ZW

英語 - ジンバブエ

et

エストニア語

et-EE

エストニア語 - エストニア

fo

フェロー語

fo-FO

フェロー語 - フェロー諸島

fa

ペルシャ語

fa-IR

ペルシャ語 - イラン

fi

フィンランド語

fi-FI

フィンランド語 - フィンランド

fr

フランス語

fr-BE

フランス語 - ベルギー

fr-CA

フランス語 - カナダ

fr-FR

フランス語 - フランス

fr-LU

フランス語 - ルクセンブルク

fr-MC

フランス語 - モナコ

fr-CH

フランス語 - スイス

gl

ガリシア語

gl-ES

ガリシア語 - ガリシア

ka

グルジア語

ka-GE

グルジア語 - グルジア

de

ドイツ語

de-AT

ドイツ語 - オーストリア

de-DE

ドイツ語 - ドイツ

de-LI

ドイツ語 - リヒテンシュタイン

de-LU

ドイツ語 - ルクセンブルク

de-CH

ドイツ語 - スイス

el

ギリシャ語

el-GR

ギリシャ語 - ギリシャ

gu

グジャラート語

gu-IN

グジャラート語 - インド

he

ヘブライ語

he-IL

ヘブライ語 - イスラエル

hi

ヒンディー語

hi-IN

ヒンディー語 - インド

hu

ハンガリー語

hu-HU

ハンガリー語 - ハンガリー

is

アイスランド語

is-IS

アイスランド語 - アイスランド

id

インドネシア語

id-ID

インドネシア語 - インドネシア

it

イタリア語

it-IT

イタリア語 - イタリア

it-CH

イタリア語 - スイス

ja

日本語

ja-JP

日本語 - 日本

kn

カンナダ語

kn-IN

カンナダ語 - インド

kk

カザフ語

kk-KZ

カザフ語 - カザフスタン

kok

コーンクニー語

kok-IN

コーンクニー語 - インド

ko

韓国語

ko-KR

韓国語 - 韓国

ky

キルギス語

ky-KG

キルギス語 - キルギスタン

lv

ラトビア語

lv-LV

ラトビア語 - ラトビア

lt

リトアニア語

lt-LT

リトアニア語 - リトアニア

mk

マケドニア語

mk-MK

マケドニア語 - マケドニア旧ユーゴスラビア共和国

ms

マレー語

ms-BN

マレー語 - ブルネイ

ms-MY

マレー語 - マレーシア

mr

マラーティー語

mr-IN

マラーティー語 - インド

mn

モンゴル語

mn-MN

モンゴル語 - モンゴル

no

ノルウェー語

nb-NO

ノルウェー語 (ブークモール) - ノルウェー

nn-NO

ノルウェー語 (ニーノシュク) - ノルウェー

pl

ポーランド語

pl-PL

ポーランド語 - ポーランド

pt

ポルトガル語

pt-BR

ポルトガル語 - ブラジル

pt-PT

ポルトガル語 - ポルトガル

pa

パンジャブ語

pa-IN

パンジャブ語 - インド

ro

ルーマニア語

ro-RO

ルーマニア語 - ルーマニア

ru

ロシア語

ru-RU

ロシア語 - ロシア

sa

サンスクリット

sa-IN

サンスクリット語 - インド

sr-SP-Cyrl

セルビア語 (キリル) - セルビア

sr-SP-Latn

セルビア語 (ラテン) - セルビア

sk

スロヴァキア語

sk-SK

スロヴァキア語 - スロヴァキア

sl

スロベニア語

sl-SI

スロベニア語 - スロベニア

es

スペイン語

es-AR

スペイン語 - アルゼンチン

es-BO

スペイン語 - ボリビア

es-CL

スペイン語 - チリ

es-CO

スペイン語 - コロンビア

es-CR

スペイン語 - コスタリカ

es-DO

スペイン語 - ドミニカ共和国

es-EC

スペイン語 - エクアドル

es-SV

スペイン語 - エルサルバドル

es-GT

スペイン語 - グアテマラ

es-HN

スペイン語 - ホンジュラス

es-MX

スペイン語 - メキシコ

es-NI

スペイン語 - ニカラグア

es-PA

スペイン語 - パナマ

es-PY

スペイン語 - パラグアイ

es-PE

スペイン語 - ペルー

es-PR

スペイン語 - プエルトリコ

es-ES

スペイン語 - スペイン

es-UY

スペイン語 - ウルグアイ

es-VE

スペイン語 - ベネズエラ

sw

スワヒリ語

sw-KE

スワヒリ語 - ケニア

sv

スウェーデン語

sv-FI

スウェーデン語 - フィンランド

sv-SE

スウェーデン語 - スウェーデン

syr

シリア語

syr-SY

シリア語 - シリア

ta

タミール語

ta-IN

タミール語 - インド

tt

タタール語

tt-RU

タタール語 - ロシア

te

テグル語

te-IN

テグル語 - インド

th

タイ語

th-TH

タイ語 - タイ

tr

トルコ語

tr-TR

トルコ語 - トルコ

uk

ウクライナ語

uk-UA

ウクライナ語 - ウクライナ

ur

ウルドゥ語

ur-PK

ウルドゥ語 - パキスタン

uz

ウズベク語

uz-UZ-Cyrl

ウズベク語 (キリル) - ウズベキスタン

uz-UZ-Latn

ウズベク語 (ラテン) - ウズベキスタン

vi

ベトナム語

日付の形式の定義

次のモデルに従って日付の形式を定義します:サンプルの日付は 2017 年 3 月 14 日です。

  1. 年 (例えば、2017)
    - y = 7
    - yy = 17
    - yyy = 017
    - yyyy = 2017

  2. 月 (例えば、3 月)
    - M = 3
    - MM = 03
    - MMMM = March

  3. 日 (例えば、14)
    - d = 4
    - dd = 14

ドキュメントのインポート時に DocuWare Control を使用することもできます。ERP などの外部アプリケーションから DocuWare システムにドキュメントをインポートする場合は、ドキュメントのインデックスデータを XML ファイルとして DocuWare Control フォーマットに追加できます。詳細については、インデックス付きメタデータファイルの追加に関するセクションを参照してください。

コマンド

システム設定を選択:SelectConfiguration
このコマンドは DocuWare Printer システム設定の識別ステップをスキップし、定義済みのシステム設定を直接選択して実行します。システム設定を定義するには、その名前を値として入力します。DocuWare バージョン 6.8 以降、ドキュメントに対して次の追加の DocuWare Control コマンドを実行できます。FieldFileCabinetBasketDocumentTray。その他のすべての DocuWare Control コマンドは無視されます。
タグの例:<dwControl:SelectConfiguration name='Rechnungen'/>

ファイルキャビネットを選択:FileCabinet
このコマンドはドキュメントのターゲットファイルキャビネットを選択します。ファイルキャビネットを定義するには、ファイルキャビネット名を値として入力します。
タグの例:
<dwControl:FileCabinet name="Invoices"/>

文書トレイを選択:Basket または DocumentTray
これらのコマンドはどちらもドキュメントのターゲット文書トレイを選択します。文書トレイを定義するには、文書トレイ名を値として入力します。
タグの例:
<dwControl:Basket name="Inbox"/>
<dwControl:DocumentTray name="Inbox"/>
Basket または DocumentTray コマンドと、FileCabinet コマンドがドキュメントで見つかった場合、Basket または DocumentTray コマンドが優先されます。

フォーム/レターヘッドを追加:Form
このコマンドはドキュメントのフォームまたはレターヘッドを保存します。フォーム/レターヘッドは PDF 形式でなければなりません。フォーム/レターヘッドは、2 つの方法で定義できます。

  • パス属性のためのファイルシステム内のパスを入力します。
    <dwControl:Form path="C:\Forms\Letterhead.pdf"/>

  • あるいは configName 属性のため、フォーム/レターヘッドで使用される DocuWare Printer システム設定を入力します。このオプションが役立つのは、ユーザーが会社のファイルシステムにアクセス権がない場合などです。
    タグの例:
    <dwControl:Form configName="Letters" configForm="1"/>

リアルプリンターで印刷:Print
このコマンドはリアルプリンターでドキュメントを印刷します。デバイスを定義するには、device 属性を使用します。ドキュメントに添付されているフォームを印刷しない場合は、withoutForm 属性を指定します。
タグの例:
<dwControl:Print device="My letter printer" withoutForm="false"/>
追加のドキュメント (一般取引条件など) も印刷する必要がある場合は、additionalFilePath 属性を使用して指定できます。
<dwControl:Print device="My letter printer" additionalFilePath="C:\Terms\Conditions.pdf"/>

ドキュメントに署名:Sign
このコマンドはドキュメントに電子署名を追加します。署名証明書を定義するには、configName として DocuWare Printer システム設定の名前を入力します。システム設定で署名証明書の属性を選択している必要があります。
タグの例:
<dwControl:Form configName="Letters" configForm="1"/>

ドキュメントを分割:NewDocument
このコマンドはドキュメントを分割します。ドキュメントを数箇所で分割するには、コマンドを必要な位置に配置します。
タグの例:
<dwControl:NewDocument/>

データをフィールドに記入:Field
このコマンドはインデックスフィールド (テキストフィールド、キーワードフィールド、数値フィールド、日付フィールド) にデータを書き込みます。フィールドはそれぞれの場合、種類、長さ、名前で定義されます。

  • テキストフィールド
    タグの例:
    <dwControl:Field dbName="Employee" type="Text" value="Mark Smith"/>

  • メモフィールド
    タグの例:
    <dwControl:Field dbName="MEMO" type="Memo" value="This is text in the memo field."/>

  • キーワードフィールド
    タグの例:
    <dwControl:Field dbName="Remark" type="Keyword" value="one"/>
    複数の値をキーワードフィールドに書き込む必要がある場合、次のように複数のタグが必要になります。以下は 2 番目のタグの例です。
    <dwControl:Field dbName="Remark" type="Keyword" value="one"/>

  • 数値フィールド / 小数フィールド
    カンマ、ピリオド、コロンなどの文字は言語や地域によって解釈が異なります。それゆえ値が正しく解釈されるよう、言語と地域を定義 する必要があります。ドキュメントを文書トレイに保存する必要がある場合、小数位の桁数も値として指定する必要があります。
    数値フィールド
    タグの例
    <dwControl:Field dbName="Salary" type="Numeric" value="31.2" culture="en-US" decimalPlaces="2"/>
    小数フィールド
    タグの例:
    <dwControl:Field dbName="Salary" type="Decimal" value="31.2" culture="en-US" decimalPlaces="2"/>

  • 日付フィールド
    値が正確に解釈されるようにするため、数値フィールドと同様に言語と地域を定義する必要があります。日付形式を定義する必要もあります。
    タグの例:
    <dwControl:Field dbName="EmploymentDate" type="Date" value="2010-04-03" culture="en-US" format="yyyy-MM-dd"/>

メールにドキュメントを添付:Email
このコマンドを使用すると、ドキュメントを新しいメールに自動的に添付できます。処理中にメールクライアントが開き、ドキュメントが添付されます。ドキュメントの件名、内容、名前は自動的に入力されます。

タグの例:

<dwControl:Email to="receiver@domain.com" subject="Invoice 321" attachmentName="invoice321" body="Dear customer,&#10; Please find enclosed our invoice no. 321.Would you please pay it.&#10;Best regards,&#10;The Company" newlineMarker="&#10;" />